マイクロバブル・ナノバブルの基礎 6

もっと知りたいナノバブル

2022年04月29日

マイクロバブル・ナノバブルの基礎 6
 
マイクロバブル・ナノバブル技術で、世界でもっとも成功している一社であるMoleaer社のホームページの解説を読むと、
○ナノバブルの粒径は、70~200ナノメートルで、一粒の塩の2500分の1である。
 ナノバブルはその粒径によって、多くの物理的・化学的・生物学的プロセスを改善する独自の特性を
示す。
○従来の曝気技術は水1フィートあたりの標準状態(SOTE)で、3%未満の酸素移動効率を達成するが、弊社の技術では、わずか2フィートの水で85%を超えるSOTEを達成し、他のどの曝気技術よりも、はるかに少ない酸素を使用しながら溶存酸素濃度を上げることができる。
○ナノバブルは強い負の表面電荷をもっているため、液体中で安定的な状態を保つ。
○強い表面電荷により、合体するのを防ぎ、乳化した脂肪、油、グリースなどの小さな粒子を水から分離することができる。
○ナノバブルは中性浮力であり、数週間、液体に滞留する・
○ナノバブルが刺激されると、不安定化して崩壊し、ヒロドキシラジカルを放出する。
と、紹介されています。
 
加えて、「高い電位の効果」として
「効率的なガス移動だけでなく、有害な化学物質や、水を処理するために従来必要とされていたインフラスチラクチャを置き換えるか、大幅に削減できる。ナノバブルは湿った環境から不純物や病原体を除去し、多くの産業やアプリケーションで生産とプロセスを改善するのに非常に効果的である」
 
また、「物理的粒子分離」として
「ナノバブルは、強い負の表面電荷やその他の引力により、さまざまな反応に関与できる。液中の微粒子、コロイド、油滴、その他の汚染物質に付着し、周囲の水から分離できる」
 
「化学物質を含まない酸化」としては、
「水処理において、通常化学酸化として、オゾン、紫外線、または化学薬品によって行なわれているが、ナノバブルは空気と水だけで同じ酸化効果を達成できる」
 
Moleaer社は、2017年に設立されたアメリカの若い会社ですが、いまやナノバブル・ジェネレーターを
製造・販売するトップ企業です。
世界展開も進めており、すでにヨーロッパ、オセアニア、中南米で事業を展開しています。
アジアには、まだ進出する予定はないとのことですが、水質改善の技術では世界トップレベルのアメリ
カで高い評価を得ていますので、そのうちアジアにも進出してくるでしょう。
 
ただ、ナノバブル技術の説明内容に、ハテナ?と首をかしげる箇所もありますが、ナノバブルの研究に
も力を入れておられるので、実績(導入例のケーススタディ)とともに注目していきたいと思っていま
す。