「農業革命」ナノバブルが農業を変える!Part11

もっと知りたいナノバブル

2019年10月02日

ナノバブルと好気性微生物。

土壌中の微生物とナノバブルの関係について触れておこうと思います。。
植物は根から、水や酸素、養分などを吸収し成長しますが、吸収するだけでなく、生成物の排出も行います。
土壌中の微生物は、この生成物(糖分)を栄養にしていますので、この栄養を求めて、植物の根の周りに集
まってきます。そして、微生物側も、この生成物を自身に取りこむ代わりに、無機物をイオン化して、根が
自分の力だけでは吸収できない栄養分を提供しています。
植物と微生物は、栄養分の循環によって、共生していると言えるでしょう。

基本的なことですが、土壌が団粒構造になっていると、植物は順調に生長します。団粒は、固相:液相:気相
=4:3:3の割合であり、非常に通気性の良い構造です。通気性が良くなれば、好気性の微生物が活発に
増殖します。酸素が減ると、好気性の微生物も減ります。
ナノバブルで酸素を土壌に施与することは、根の呼吸に有用なだけでなく、好気性微生物にも有用なのです。

また、土壌には嫌気性の微生物も居ます。酸素が不足すると、嫌気性微生物が増殖し、有機物の腐敗による
硫化水素ガスが生成されます。この腐敗型の土壌では、植物は病気になってしまいます。
ナノバブルで、土壌中の硫化水素ガスを取り除き、通気性を良くすると、好気性微生物が増殖し、
健康な土壌に戻ります。
ナノバブルが土壌(団粒)に貯えられることは、根の呼吸促進、好気性微生物の増殖、嫌気性微生物
の抑制の三つの効果があるということです。

土壌に酸素を供給する「酸素供給剤」が、何種類も市販されています。酸素供給剤の主成分は、
過酸化石灰です。
水に触れると消石灰に変わりながら酸素を発生させます。残った消石灰は土壌のpHだけでなく、
石灰の濃度を高めますので、石灰過剰の土壌になります。
石灰化状の土壌では、好気性微生物の増殖が抑制されてしまいます。冠水してしまい、
緊急対応として酸素供給剤を巻くのは仕方ありませんが、やはり、継続的なナノバブルの施与による
土壌への酸素提供が望ましいのではないかと思います。