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下ごしらえで料理は変わる|洗う・浸す・戻す・だしを取る水の使い方
2026.10.30
くらし快適

「下ごしらえで料理は変わる?洗う・浸す・戻す・だしを取る『水』の使い方」。
料理のおいしさを決めるのは、火を入れている時間だけではありません。
「野菜を洗う」「お米を浸す「「乾物を戻す」「だしを取る」
私たちは、料理を始める前から当たり前のように「水」を使っています。
ところが、「煮る水にはこだわっても、下ごしらえに使う水はあまり意識していない」
という方も多いのではないでしょうか。
実は、下ごしらえは料理の仕上がりを支える大切な工程です。
食材の表面をきれいにするだけでなく、水分を吸わせる、乾燥した食材を元の状態に近づける、食材からうま味や香りを引き出すなど、水はさまざまな役割を担っています。
そこで今回は、「洗う」「浸す」「戻す」「だしを取る」
という4つの身近な下ごしらえから、料理と水の関係を考えてみましょう。
そして最後に、株式会社アルベール・インターナショナルが研究しているナノバブル調理では、この「下ごしらえの水」をどのように考えているのかをご紹介します。
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料理は火をつける前から始まっている
「料理」と聞くと、切る、焼く、煮、、炒める、蒸す、といった工程を想像しがちです。
しかし、その前にも料理は始まっています。
例えば、ご飯。
炊飯器のスイッチを入れる前に、お米を洗い、水に浸します。
干し椎茸なら、水に浸して戻してから料理に使います。
昆布だしなら、昆布を水に浸したり、水から加熱したりしてうま味を引き出します。
つまり、下ごしらえとは、食材を「これから料理される状態」へ整える工程ともいえるでしょう。
そして、その多くに水が使われています。
①「洗う」|水と食材が最初に出会う工程
料理で最初に水を使う場面といえば、「洗う」です。
野菜を洗う、果物を洗う、お米を洗う、魚介類を下処理する。
目的は食材によって異なりますが、表面に付着した土や汚れなどを取り除き、調理しやすい状態に整えます。
ここで注目したいのは、洗う工程は、その後の料理とは無関係な作業ではないということです。
例えば葉物野菜なら、葉と葉の間や根元などに汚れが残っている場合があります。
根菜類では、表面のくぼみなどにも土が残ることがあります。
食材を必要以上に傷つけず、必要な部分をきちんと洗う。
これも立派な調理技術です。
「強く洗う」より「水を上手に使う」
汚れを落とそうとすると、「強くこすればよい」と思ってしまいがちです。
しかし、柔らかい野菜や果物を必要以上に強くこすれば、食材を傷めてしまう場合があります。
そこで考えたいのが、力だけに頼らず、水を上手に利用するという発想です。
流水を利用する、ボウルの中で水を動かす、食材の形に合わせて洗う。
こうした工夫によって、食材への負担を抑えながら下ごしらえすることができます。
この「水をどう働かせるか」という視点は、ナノバブルを考えるうえでも重要になってきます。
②「浸す」|食材に水を吸わせる
次は「浸す」です。
代表的なのが、お米でしょう。
お米を洗ったあと、一定時間水に浸してから炊飯する家庭も多いと思います。
これは単に、「水の中に置いておく」だけの工程ではありません。
お米が水を吸収していく大切な時間です。
炊飯では、加熱だけでなく、その前の吸水状態も仕上がりに関係します。
つまり、ご飯のおいしさは、炊飯器のスイッチを押した瞬間から始まるのではなく、その前の「水との時間」から始まっているのです。
「浸す時間」は何のため?
浸水は、お米だけではありません。
豆類など、乾燥した食材を水に浸してから調理することもあります。
食材によって目的は異なりますが、水を吸わせて、その後の調理に適した状態へ近づけるという役割があります。
ここで重要なのは、「時間をかけること」自体が目的ではないということです。
必要なのは、食材と水を適切に接触させること。
つまり「浸す」という工程も、水と食材の関係を作る調理と考えることができます。
③「戻す」|乾物と水の深い関係
日本の食文化には、乾物がたくさんあります。
干し椎茸、切り干し大根、ひじき、わかめ、高野豆腐、昆布。
乾燥させることで保存性を高め、独特の風味や食感を生み出してきました。
しかし、乾物の多くはそのままでは料理に使えません。
そこで必要になるのが、「水で戻す」という工程です。
「戻す」は単なる水分補給ではない
例えば干し椎茸。
水に浸すと、乾燥していた椎茸が水分を吸って戻っていきます。
しかし、変化しているのは椎茸だけではありません。
戻し汁にも、椎茸由来の成分が移っていきます。
そのため、干し椎茸の戻し汁を料理に利用することがあります。
つまり「戻す」という工程では、水 → 食材だけではなく、食材 → 水という動きも起きています。
水を吸わせる、食材から成分が水へ移る、その水を料理に使う。
ここまで含めて「下ごしらえ」なのです。
④「だしを取る」|水においしさを移す
水の役割が最も分かりやすい調理工程の一つが、
「だしを取る」です。
昆布、かつお節、煮干し、干し椎茸。
これらの食材から、うま味や香りなどを水へ移して利用します。
考えてみれば、非常に興味深い調理方法です。
水そのものには昆布の味も、かつお節の味もありません。
しかし食材と水を接触させることで、「水がおいしいだしへ変わる」のです。
日本料理では、このだしを味噌汁、煮物、うどん、鍋料理など、さまざまな料理に利用します。
だからこそ、和食にとって水は単なる脇役ではありません。
料理のおいしさを運ぶ、重要な存在なのです。
「浸す」「戻す」「だしを取る」に共通するもの
ここまで見てくると、面白い共通点があります。
お米を浸す、乾物を戻す、昆布からだしを取る。
一見まったく違う作業ですが、すべて、「食材と水を接触させ、時間を使って変化させる」という工程です。
・水が食材へ入っていく。
・食材から成分が水へ出ていく。
・場合によっては、その両方が進む。
つまり下ごしらえでは、食材と水の間でさまざまな成分や水分の移動が起きているのです。
ここに、今回の記事の重要なポイントがあります。
下ごしらえの水は、その後の料理につながっている
「どうせ後から煮たり焼いたりするのだから、下ごしらえの水は何でも同じ」と思うかもしれません。
しかし、炊飯を考えると分かりやすいでしょう。
お米を水に浸せば、その水を吸収します。
乾物を戻せば、水分を吸収します。
だしを取れば、水の中へうま味成分などが移ります。
つまり、下ごしらえに使った水と食材の関係は、その工程だけで終わるとは限らないのです。
だからこそ、料理に使う水を考えるのであれば、「煮る水」「炊く水」だけではなく、「その前に使う水」
にも目を向ける価値があります。
そこで考えたい「ナノバブル水」
株式会社アルベール・インターナショナルでは、家庭料理に使う水に着目し、ナノバブル水を利用した調理について研究してきました。
ナノバブルは「ウルトラファインバブル」とも呼ばれる、直径1マイクロメートル未満の非常に微細な気泡です。
この微細な泡を含んだ水を料理に使用するのが、
ナノバブル調理です。
これまで、炊飯、味噌汁、肉じゃが、筑前煮、おでん、煮魚、炊き込みご飯など、さまざまな料理への活用を考えてきました。
そしてナノバブル調理を考えていくと、「加熱するときだけナノバブル水を使えばよいのか?」という疑問が出てきます。
ナノバブル調理は「火をつける前」から考える
料理に使う水をナノバブル水へ変えるのであれば、その可能性は煮込み工程だけではありません。
例えば、
野菜を洗う。
お米を洗う・浸す。
乾物を戻す。
だしを取る。
こうした下ごしらえにも水を使っています。
つまりナノバブル調理は、「鍋に入れる水を変える」だけではなく、「料理の最初から水を考える」
という発想へ広げることができます。
もちろん、食材によって適切な洗い方、浸水時間、戻し方、だしの取り方は異なります。
ナノバブル水を使えば、すべての下ごしらえ時間が必ず短くなる、すべての食材がおいしくなる、という意味ではありません。
重要なのは、水と食材が接触する工程そのものに注目することです。
「味が染みる」だけがナノバブル調理ではない
ナノバブル調理というと、「煮物に味が染み込みやすい」というイメージが強いかもしれません。
しかし、料理と水の関係はそれだけではありません。
料理には、
洗う
↓
浸す
↓
戻す
↓
だしを取る
↓
煮る・炊く
というように、水が何度も登場します。
つまり、完成した料理だけを見るのではなく、「食材が最初に水と出会うところから料理を考える」ことが重要なのです。
これはナノバブル調理を理解するうえでも、新しい視点になります。
下ごしらえを見直すと、調味料の使い方も変わる?
下ごしらえと減塩は、一見すると関係がないように思えます。
しかし、だしを考えてみてください。
昆布やかつお節などのうま味を上手に生かすことができれば、料理のおいしさを塩味だけに頼らず作ることができます。
干し椎茸の戻し汁も同じです。
食材から出たうま味を捨てずに料理へ生かす。
すると、「味が足りないから調味料を増やす」以外の方法で、おいしさを作ることができます。
減塩とは、単純に塩やしょうゆを減らすだけではありません。
食材が持っている味を、どれだけ上手に利用できるか。
その意味でも、下ごしらえは大切なのです。
下ごしらえを見直すと、時短にもつながる?
下ごしらえは、「時間がかかる面倒な作業」と思われがちです。
しかし、適切な下ごしらえによって、その後の調理がスムーズになることがあります。
例えば、食材を適切に戻しておく。
お米を適切に吸水させる。
だしを準備しておく。
料理全体で考えれば、下ごしらえは「余計な時間」ではなく、「後の工程を整える時間」なのです。
ナノバブル調理でも、単純に「調理時間を短くする」だけではなく、料理全体の工程を効率よくできないか
という視点が重要になります。
「水を使う回数」を数えてみる
一度、普段の料理で何回水を使っているか考えてみてください。
例えば、肉じゃがなら、・じゃがいもを洗う。・人参を洗う。・玉ねぎを下処理する。・必要に応じて食材を水にさらす。・だしを準備する。・煮汁を作る。
意外なほど多くの場面で水が関係しています。
味噌汁でも、具材を洗う、だしを取る、味噌汁そのものを作る。
炊飯なら、お米を洗う、浸水する、炊く。
毎日の料理では、私たちが思っている以上に**「水と食材が出会う瞬間」**が多いのです。
「良い食材」だけでなく「食材をどう扱うか」
同じ人参。
同じ大根。
同じお米。
同じ昆布。
それでも料理の仕上がりは変わります。
なぜなら、料理は食材そのものだけで決まるわけではないからです。
どう洗ったか。
どう切ったか。
どのくらい浸したか。
どう戻したか。
どうだしを取ったか。
どう加熱したか。
こうした一つひとつの工程が積み重なって、一皿の料理になります。
そして、その多くの工程に共通して登場するものが、「水」なのです。
まとめ|料理のおいしさは「鍋に入れる前」から始まっている
料理をおいしくしたいと考えると、良い食材を買う、良い調味料を使う、火加減を工夫する、調理時間を変える、ということに目が向きます。
しかし、その前にもできることがあります。
「下ごしらえ」を見直すことです。洗う、浸す、戻す、だしを取る。
どれも特別な料理技術ではありません。
毎日の家庭料理で当たり前のように行っていることです。
しかし、その一つひとつをよく見ると、すべて「食材と水の関係」を利用した調理であることが分かります。
ナノバブル調理は、完成直前の料理だけを変えるものではありません。
食材が水と最初に出会うところから、料理を考えてみる。
そこに新しい可能性があります。
昨日と同じ食材、昨日と同じ調味料、昨日と同じレシピ。
それでも、「水の使い方」を少し意識するだけで、料理を見る目は変わります。
料理のおいしさは、鍋に火をつけた瞬間から始まるのではありません。
洗う水から、すでに料理は始まっている。
毎日何気なく行っている下ごしらえだからこそ、もう一度「水」という視点から見直してみてはいかがでしょうか。
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