マイクロバブル・ナノバブル技術とは!30

もっと知りたいナノバブル

2022年01月10日

マイクロバブル・ナノバブル技術とは! 30

4年前に特許庁がまとめた『マイクロバブル・ナノバブルの特許出願動向調査』
で紹介された技術を取り上げてきましたが、その後の製品開発・技術開発に関して、
次回から「マイクロバブル・ナノバブルの新たな可能性」と題して紹介していこうと思います。
その前に、今回のシリーズを締めくくるために、ざっとこの4年を振り返ってみます。
弊社が「ナノバブール」を世に出したのは、2018年の2月頃で、残念ながら、
『特許出願動向調査』には掲載されませんでしたが、その後、ホース内に
カレントカッター様の構造物を内蔵させ、遠心力と向心力で液体と気体を
微細に砕く方式は独自性があると認定され、特許申請が受理されました。
今でも、100nm前後の粒径、濃度が1ccに1億個以上というナノバブルを生成する技術は、
画期的であったと自負しています。
また、ホース内でナノバブルを生成させますので、洗濯水やシャワー水(湯)
のどちらにもご利用いただけますので、利便性の高い商品であると思っています。
ただ、最近少しマイクロ・ナノバブルと題した商品が気になります。
「マイクロ・ナノバブル」という表示に少し違和感を感じております。
マイクロなの?ナノなの?どちらなの?
また、そのほとんどがベンチュリー式を採用しており、本当にナノバブルができているのか?
*ベンチュリー管によるバブル生成方法は、ベンチュリー管自体が100年以上前の技術で、
マイクロバブルを生成させる技術です。

このコラムでも紹介した「マイクロバブル博士」の大成先生のコラムを転載させていただきます。
「マイクロバブル洗浄における誤謬とトリックについて」です。ぜひ、お読みください。
http://hirofumi-ohnari.blog.jp/archives/80598399.html
http://hirofumi-ohnari.blog.jp/archives/85488988.html
http://hirofumi-ohnari.blog.jp/archives/85563989.html

もうひとつ気になるのが、ナノバブルには「機能性」や「化学的特性」があるという主張ですが、
最初に踏まえておきたいことは、水それ自体には機能性はないということです。
もし、機能を持つとしたら、それは水に溶けている、もしくは含まれている「何らかのもの」によるものです。
次回から、「マイクロバブル・ナノバブルの新たな可能性」について考察していきますが、
マイクロバブル・ナノバブル自体の特性、ナノバブル化した際に生まれる「水」の特性、
このふたつを厳密に区別して、それぞれのアプリケーションを取り上げていきたいと思っています。