腸内細菌とナノバブル2

もっと知りたいナノバブル

2021年12月20日

腸内細菌とナノバブル2

前回に続き、いま話題になっている腸内細菌について取り上げます。

腸内細菌叢に何らかの影響を与えているのはナノバブル自体ではなく、
ナノバブルを生成した際にできる「水」であると、前回のコラムで説明しました。
そこで、水素水について考察してみます。
ネットで検索すると、こんなにも多くの水素水と言われるものが販売されているのですね。
色々調べてみたところ、どうやらふたつに大別できます。
電気分解で作る水素水と、マイクロ・ナノバブル技術で作る水素水です。

前者の電解水素水というものの正体は、電解時に剥がれる白金(電極表面)
ナノコロイドに吸着する水素だと思いますが、残念ながら、
白金ナノコロイドを摂取すると肝臓や腎臓にダメージを与えることが懸念され、
あくまで個人的な意見ですが、飲用するのはあまりお勧めできないと思っています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000023574.html

後者のマイクロ・ナノバブル水素水は、まず最初に、マイクロ・ナノバブル技術で
ナノバブルを含んだ「水」を作ります。多くの水素水を販売しているメーカーが、
細孔式の生成法を活用しているようです。マイクロバブルは浮上して消滅しています。
このナノバブル水に、水素を加圧して溶融させます。
加圧力が強ければ、最大過飽和の1.6ppmの溶存濃度にすることが可能です。
4層構造のアルミパウチで保存すると、長期間濃度を維持できるそうです。
YouTubeで検索すると、さまざまな水素水の濃度を調べている動画を見ることができます。
*ボンベの水素を加圧溶解させた水を使って、ナノバブル化する技術もありますが、
マイクロバブル内の水素は水面で大気中に放出されますので、水素の浪費になってしまいます。
また、水素ナノバブルを作るのは、かなり高度な技術であり、
それが可能であるナノバブル・ジェネレーターは数種類といったところでしょうか。
また高額ですので、安価なナノバブル生成法でナノバブル水を作り、
そこに水素を加圧するという方式を採っているメーカーが多いようです。

ただ、どのメーカーも、この水素濃度が過飽和になり、濃度を維持できるのはなぜかを
詳しくは解説しておられません。
私見ですが、これはナノバブルのお陰ではありません。
ナノバブルを作った時に「水」の中に大量に発生するオキソニウムイオンと
水酸化物イオンが関係しているか、もしくは荷電粒子によるものだと思います。

随分と回り道をしてしまいましたが、次回は水素水と腸内細菌について取り上げます。
海外の論文では「水素リッチ・ウォーター」と表記されていますので、このコラムもそれに倣います。