ナノバブル・マイクロバブル技術とは!16

もっと知りたいナノバブル

2021年09月15日

マイクロバブル・ナノバブル技術とは!16

弊社の『ナノバブール』で生成されるナノバブルは、100nm前後のサイズです。
汚れはプラスに帯電していますので、マイナスに帯電しているナノバブルが、
細かな隙間まで入り込んで汚れに吸着します。
そこに機械力、すなわち洗濯機の旋回力やシャワーの噴出力で、引きはがすわけです。
この機序には、しっかりとしたエビデンスがあります。

では、オゾンの化学物質分解についてのエビデンスはどのようなものか、
いろいろな報告を読んでみました。
確かにオゾンの酸化力で化学物質の分解は可能のようです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/scej/2005f/0/2005f_0_595/_article/-char/ja/

私どもは、ナノバブル発生に空気を利用します。ですから、あまりガス種についての知見は多くないのですが、
改めて知りましたが、オゾンはすさまじい力をもっているのですね。

あとは、どのようにしてオゾンの力を引き出すのかが課題になってきます。排オゾン無しで、
100%反応させればよいか、その解がマイクロバブル・ナノバブル技術だと思います。
マイクロバブル・ナノバブル技術とは、何度か書きましたが、バブルが生成される「場」で強力に攪拌され、
オゾンも液体も細かく砕かれます。
この細かく砕かれるとは、激しく接触を繰り返すと同義です。
ですから、オゾン反応(酸化反応)は強烈なものになります。
また、化学物質が分解されまで、同じ工程(マイクロバブル・ナノバブル化)を繰り返すこともできます。
オゾン濃度を調節することも可能です。
それぞれの処理する廃液で試験すれば、自ずと解が導き出されます。

そうなると、マイクロバブル・ナノバブルの生成方法のうち、どれが適しているのかを見つけなければなりません。
残念ながら、前回紹介した某社のベンチュリィ式ノズルのオゾン反応の能力はさほど高くはありません。
他に、旋回流式は、キャビテーションでプロペラがボロボロになってしまいます。
スタティックミキサー式も、廃液に何らかの粒子状の異物が混じっていると、激しくぶつかり、
徐々にちびていき、最後にはただの筒状になってしまいます。
ただのパイプです。勿論、マイクロバブルも、ナノバブルも生成しません。

どれも一長一短です。
ベンチュリー式は、気液混合力は低いが、異物が詰まることはなく、長寿命です。旋回流、
スタティックミキサー式は、気液混合力は高いのですが、短命です。
次回は、今一度最適な方法はないのか探っていきます。