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ナノバブル!よもやま話 7
2020.7.9
もっとしりたい
ナノバブル よもやま話 7
今回は、ナノバブル技術と歯科について取り上げてみます。
歯科領域では、ナノバブルの中にオゾンを封入して、口腔内の除菌をしようとする
取組みが盛んに行なわれていた時期がありました。
東京医科歯科大学の荒川教授を中心としたグループです。
夢ナビライブ2014 東京会場の講演を、動画で見ることができます。
https://yumenavi.info/lecture.aspx?GNKCD=g006582
その後、この研究をもとにしたのだと思いますが、オゾンナノバブルのうがい水が市販されました。
京セラメディカル株式会社の『無添加! ナノデンタルアルファ クリア 500mL』で、効能効果として、
「オゾンナノバブルで歯周病・口臭予防」と謳っています。
2,900円です。アマゾンで購入できます。
このようなコメントもありましたので、併せて紹介させていただきます。
https://ozonsui.com/usefulinfo/nanobubble/
オゾン水と比較すると、オゾン水に溶けているのオゾンは、数分で抜けて効果が薄れて、
やや臭いが気になるのですが、ナノバブルにすると、オゾンの保存性が高まり、
オゾン臭がしないということなのでしょう。
ただ、この商品もまた、バブルの粒径(サイズ)や濃度(1ccに何個のバブルが存在するか)
が明記されていません。
どう評価すべきなのか、迷うところです。
もうひとつ最近の歯科領域の興味深い報告がありましたので、紹介します。
感染根管歯におけるナノバブルと超音波を用いた根管内無菌化と歯髄再生というもので、
『日本歯科保存学雑誌』に掲載されています。
国立長寿医療研究センターの庵原耕一郎主任研究者が執筆されています。
根管治療をした後、その部分の完全な無菌化が必要です。
EDTA製剤やクエン酸製剤で洗浄するのですが、その際、根管壁象牙質を脱灰するため、
破折する可能性があるそうです。
そこで、庵原氏は、象牙質深部へ薬剤浸透を亢進させるナノバブルを開発されたそうです。
一部内容を紹介します。
まず、感染根管モデルを作成します。
この根管内にビブラマイシンという薬剤をナノバブルと超音波を併用して導入し、
細菌数の変化を測定します。
その結果、細菌数は検出限界まで減少し、炎症性細胞浸潤はなかったとのことです。
超音波ナノバブル薬剤法は、感染根管における歯髄再生や根尖性歯周炎の治療に有用で
あると結論されています。
次回は、庵原氏の「ナノバブル含嗽剤」について、取り上げます。