養殖におけるマイクロ、ナノバブル技術の活用!Part1
もっと知りたいナノバブル
2020年04月18日
養殖におけるマイクロ・ナノバブル技術の活用 Part1
いよいよ、気体を自吸するナノバブル発生ノズルを世に問うところまで漕ぎつけました。
後はナノバブルの発生量、サイズを正式に検査機関に依頼しエビデンスを取得したいところですが
今時期が悪く動けない為、しばらくの間エビデンスはお預けとなります。
今後の「農業革命」では、検証現場からの報告を行なってまいりたいと思います。
さて、今回は、自吸ノズルの完成が、農業だけでなく、
魚の養殖にも活用していただけるのではないかというお話です。
養殖において、もっとも大切なことは、飼養水の溶存酸素濃度をいかに高く保つかということです。
魚介類は酸素が少ないと元気が無くなり、餌食いも悪くなり、成長も促進されません。
これは土壌の酸素濃度を上げる、水耕栽培の湛水の酸素濃度を上げることと同じことです。
かれこれ20年前にのことですが、マイクロバブルの生みの親である徳島高専の大成博文教授(当時)が、
前年に発生した赤潮で45億円の大損害を被った広島のカキ養殖業者からの依頼を受けて
水深10メートルのところに、自身で設計したマイクロバブル発生装置を設置し、
大量のマイクロバブルで海水中をバブリングされました。
この時のマイクロバブルの粒径(サイズ)は、50マイクロメーターほどだったそうですが、
海水中の溶存酸素濃度を上げることで、カキの死滅をまぬがれただけでなく、
カキの成長促進効果をもたらしたという上々のものだったそうです。
この成功を契機に、マイクロバブル技術は、大いに注目されることになっていきます。
その後、多くのマイクロバブル発生装置の製造メーカーが、養殖にトライアルします。
ただ、初期費用が高額であるからか、導入実績は伸び悩んでいるようです。
弊社が開発したノズルは、養殖場の大きさにもよりますが、初期費用、ランニングコストを
かなり抑えることができるのでは・・・と思っています。