ナノバブルでこんなことやってみた!Part6

もっと知りたいナノバブル

2020年02月14日

ナノバブルで、こんなことやってみた Part 6

ずっと気になっているテーマがあります。「ナノバブール」で、水道水をナノバブル化すると、
水の性質が変わるのかどうかです。
以前このコーナーで、通常の水道水と、ナノバブル化した水道水に出汁昆布を入れて、
一日放置したことがありました。水道水は、徐々に白濁化していったのですが、
ナノバブル化した水道水は透明のままでした。
これは水道水に含まれる「塩素」が関係しているのでしょうか?
日本の水道水に、塩素が多く含まれていることは周知の事実です。
「世界広し」といえども、日本だけが塩素濃度の下限を設けています。
すなわち、0.1ppm以上でなければならないと水道法で決められているわけです。
たとえば、アメリカやフランスは0.1ppm以下、ドイツは0.05ppm以下、
イギリスは塩素が検出されないこと、すなわち上限を設けているのです。
勿論、水道水の安全ために、塩素で殺菌しているのですから、塩素は必要なのでしょう。
ただ、塩素臭が嫌い、また健康被害があるのではと考えておられる方々は
、家庭で塩素を除去する浄水装置を使用されているようです。
先の出汁昆布の検証でも、浄水装置で塩素を除去した水では、白濁しませんでした。

本題に戻ります。マイクロ・ナノバブルは、様々な方法で発生させることが可能です。
弊社の「ナノバブール」は、内部の構造物(カレントカッター)で、水道水(液体)と、
その中に含まれる気体を、内部で生まれる遠心力と向心力とで激しくぶつけ、ナノバブル化します。

この時、液体側にはどのような反応が起きているのでしょうか。

マイクロ・ナノバブルの発生を別角度から見ると、液体と気体を混合させ、
液体中に気体を溶融させる気液混合反応の結果、溶融しきれなかった(残った)気体が、
バブルにならざるを得なかったと捉えることもできます。
すなわち、より微小なバブルができる技術とは、強力な気液反応場をもっていると言えるのかも知れません。
そして、その反応によって、液体自体になんらかの変化が起きているという可能性もあると思われます。

昨年末、ナノバブルに関して、興味深い知見が発表されました。
発表者は、東京大学物性研究所の原田教授です。
内容は、ナノバブルが水中で破裂せずに長くとどまる理由は、バブルが帯電しているからであり、
そしてバブルに接している水の分子構造が変わっているのではないかというものです。
マイクロ・ナノバブル化すると、なぜ帯電するのでしょうか。
また、マイクロ・ナノバブル化で、水のpH(ペーハー)が変化すると主張される方も居られます。
これまで、液中に存在するナノバブルについて考察してきましたが、その液体自体になんらかの働きがあるのかも、
このコーナーで探っていきたいと思っています。