ナノバブル3番目の界面!

もっと知りたいナノバブル

2020年01月21日

三番目の界面活性剤としてのナノバブル

大きく分けて、洗浄剤には「合成洗剤」と「石鹸」があります。
ただ、合成洗剤も石鹸も、どちらも界面活性剤の一種であるという点では変わりはありません。
その違いは、合成であるかどうかということです
「界面」とは表面という意味ですが、「界面活性剤」とは、油と水など、混ざり合わない物質の
間で双方に働きかけて、その性質を変化させます。ひとつの分子の中に、水になじみやすい
「親水性」と、油に馴染みやすい「親油性」の二つの特徴を持っていて、それが働くことで
水と油がまじりあうことになり、汚れを落とすことができます。
界面活性剤とは、簡単に言えば物質と物質の境目である「界面」に作用するもののことです。
石鹸の素材は天然の油脂とアルカリです。ヤシの油や菜種油、パーム油、牛脂など、
動植物の油をアルカリで煮て作ります。
合成洗剤の素材となるのは、主に石油です。石油を高温・高圧の環境下で加工して作ります。
科学的に、複雑な過程を経て合成されたもので、それゆえ合成洗剤と呼びます。
さて、ナノバブルにも界面が存在します。泡ですから、界面そのものと言ってもよいでしょう。
ですから、マイクロ・ナノバブルの活用は、まず、洗浄に役立つかどうか、合成洗剤や石鹸と
併用することで、より洗浄力がアップするかということを検証することから始りました。
その結果、弊社の「ナノバブール」や、バブルの生成方法は違いますが、いくつかの
洗濯用ナノバブル発生装置が開発されています。
また、ウルトラファインバブル(100ナノ前後のナノバブル)で洗濯するという「洗濯機」
も販売されています。
では、マイクロ・ナノバブルが、合成洗剤や石鹸と併用することで、どのような相乗効果
を生むかを見ていきたいと思います。
まず、ナノバブルの特性として、油汚れ(皮脂)に疎水的に吸着することがあげられます。
*気相が疎水的性質をもつことは科学的に証明されています。
また、ナノバブルが洗濯機の液流動性(難しく表現しましたが、簡単に言うと洗濯槽で水
をかきまぜること)によりマイクロバブル化し、汚れを布地から剥離させることができるといった働きです。
この剥離効果に関しては、まだ完全には証明されているとは言えないようです。
考え方として、「汚れをジャッキアップする効果」、もしくは「泡が壊れる時のエネルギーによる剥離効果」
について、検討が続けられています。
ただ、科学的な証明はさておき、実際にナノバブルと合成洗剤を併用した洗濯において、
汚れ落ちが促進されることは確認できます。
「ナノバブール」を使用しておられる方々から、よく落ちるとの声を多くいただいています。
次回は、「ナノバブール」を使ったクルマの洗浄や、便器の洗浄効果について、報告したいと思っています。