マイクロバブル・ナノバブル技術とは!15

マイクロバブル・ナノバブル技術とは!15

今回からマイクロバブル・ナノバブル技術と廃水処理」について、数回にわたり考察していきたいと思います。

ところで、WET((Whole Effluent Toxicity)という排水を管理する方法を御存じでしょうか。
生物応答を利用した水環境管理手法のことです。
ごく簡単に言ってしまえば、処理した廃水が、ミジンコや小魚が充分に生きていけるような「きれいな水」
になっているかどうか、毒物が含まれていないかどうかを評価の基準する手法です。
この管理手法は、アメリカで生まれました。
次いで、カナダ、ドイツへと広がり、お隣の韓国も採用しています。
日本でも10年以上前から、環境省が導入、法整備の検討を行なっていますが、
なぜか遅々として進んでいないようです。
確かに、この評価法が義務づけられたとしたら、多くの企業が膨大な設備投資を強いられることになるでしょう。
なかなか進まないのは、そのあたりに事情があるのかもしれません。門外漢ですので、
それ以上突っ込むつもりはありませんが、SDGsが注目されるにつれ、WETの導入は避けることのできない
取組みとなってきていると言えます。
「弊社は、積極的にWETに取り組みます」とアピールすれば、企業イメージがアップすると思います。
ただ、やはりお金のかかることなので、企業はWETに対応するあらたな技術革新を望んでいると思います。
そこで、廃水処理設備を開発・製造している水関連企業の動向を調べてみました。
代表的な企業のホームページを読んでみたのですが、どうやら、こちらもこれぞといったソリューション
には行きついていないようです。

マイクロバブル・ナノバブル技術は、この問題解決に一役買うことができるでしょうか。
水質改善はいかに酸素を送り込むかということが最大のテーマです。活性汚泥法を利用する排水処理も同じです。
しかし、WETは化学物質を取り除くことがメインテーマです。

これもいろいろとネット上で調べてみたところ、ある企業がこのテーマに取り組んでいました。
その取り組み内容は、オゾン・マイクロバブルの活用です。

オゾンは強力な酸化力で、化学物質の結合を分解します。
かつては、オゾンを気泡溶解させ、化学物質を分解していたのですが、この企業の発想も同じものです。
違うところがあるとすると、マイクロバブル化(気液混合)の過程で、オゾンを強力に反応させようとしているところです。
そして、反応したオゾンは酸素に変わりますので、この酸素を活性汚泥法に使うという一石二鳥を狙ったものと思われます。
しかしながら、新たにプラントを設置しなければならないことや、大量にオゾンを生成しなければならないことなど、
投資額は莫大で、やはりソリューションとは言い難いのではないでしょうか。
次回は、マイクロバブル・ナノバブル技術に真のソリューションが期待できるのかを探ってみます。