マイクロバブル・ナノバブル技術とは!13

マイクロバブル・ナノバブル技術とは!13

今回のテーマは、マイクロバブル・ナノバブル技術が水質改善の方法として、
もっとも優秀な技術であるかどうかを検証することです。

バブルをマイクロレベルまで微小化すると、バブリング式のバブルと比べて、
泡の表面積が広がるため、気体が液体に溶け込む量が増えるというのが理論的背景です。
これは、確かにそうなのでしょう。
貧酸素の液体に、酸素が移動する効率は高まります。

ただ、ここで考えなければいけないことは、泡の表面積を広げるために、バブルをより微小化し、
濃度を上げれば良いかというと、また違った観点からアプローチしなければなりません。
粒径が50μm以上のバブルは浮き上がり、表面で液泡となって弾け、液体表面に気体を溶け込ませます。
1~50μmのバブルは、徐々に縮小し、液体の中で消滅しますので、液体に気体を供給したことになります。
それでは、それ以下のナノバブルの場合はどうでしょうか。
少し奇異な印象を抱くのですが、ナノバブルの安定性を強調される研究者が多数おられますが、
安定して壊れずに液体中にずっと漂っていても、液体へ気体を供給することができません。
50nm以下のナノバブルは水酸化物イオンの雲に囲まれていますので、非常に安定性の高いバブルです。
3年たっても安定しているという報告もあります。
もし、数μmの好気性微生物が、このナノバブルを食べて酸素を補給しているとしたら、
ナノバブルも約には立っていることになりますが・・・。
例えば、ナノバブル水の濃度(個数)をナノサイトで測定しておき、
そのナノバブル水に好気性微生物を懸濁させます。
数時間後に、フィルターで微生物を取り除き、再度、ナノバブルの個数を測定すれば、
微生物がナノバブルを費消したかどうかが分かります。
時間があれば、ぜひ検証してみたいと思います。

さて、これまで進めてきた話は、「マイクロバブル・ナノバブル曝気」が、
これまでのブロワーで行なっていた曝気方法より優れているというものですが、
それだけではない効果があるのではという考察です。
それは、マイクバブル・ナノバブル技術で作った後の「水」のことです。
この水は酸素過飽和になります。
機種によって異なるのでしょうが、ある装置で、空気を使って作った水は、
20~25ppmの酸素を含んだ過飽和水になりました。
加えて、この水の酸素濃度は、開放したまま翌日DO値を測ったのですが、
15ppm(25℃)を維持していました。
*酸素ボンベで行なうと45ppmにまで酸素濃度が上がります。
これは、窒素を追い出していますので、その分、酸素が増えるのだと思います。

この水を湖底に流し込むことで、微生物をより活性化できるのではないか、
そんな夢が膨らみます。
次回は、なぜ持続的過飽和水が、マイクロバブル・ナノバブル水の生成過程で生まれるのか、
その謎に迫りたいと思います。