マイクロバブル・ナノバブル技術とは!12

マイクロバブル・ナノバブル技術とは!12

なぜ、湖底に過飽和酸素水を流し込むといった発想が生まれたかは、以下の発表を読んだからです。
『腸呼吸の応用により、呼吸不全の治療に成功!』
https://www.med.nagoya-u.ac.jp/medical_J/research/pdf/Med_210514.pdf
ポイントとして挙げておられるのが、「腸に酸素を供給するというアプローチにより、
全身の酸素化を可能とする腸換気(Enteral Ventilation :EVA)法を開発した」というものです。
呼吸不全(生体の貧酸素状態)に対する新しい呼吸管理法です。
具体的にどのようにするかというと、腸管内に純酸素ガスもしくは酸素が豊富に溶けた
パーフルオロカーボンを注入するのだそうです。
パーフルオロカーボンとは、炭素とフッ素のみから構成される化学物質であり、
酸素が非常によく溶けます。
前回も触れましたように、酸素は25℃の水に8ppmほどが溶けています。
この8ppmの酸素は、湖や池の場合、生息している微生物がすぐに費消し、限りなく0になっていきます。
生体では、細胞外液(体液)に溶け込んだ酸素を、細胞がミトコンドリアのためにすぐに取り込み、費消します。
ですから、間断なく呼吸し、常に酸素を供給する必要があるわけです。
ただ、何らかの原因で呼吸器不全を起こしていると、酸素の取り込みが充分ではなく、
呼吸とは別な方法で酸素を取り込まなければなりません。
パーフルオロカーボンにたくさんの酸素を付けて、腸から体内に酸素を供給する腸換気法(EVA)の開発は、
大きな可能性を秘めているようです。

それでは、湖底に酸素をたくさん付けたカーフルオロカーボンを流し込めば問題は解決するでしょうか? 
環境のことを考えると、フッ素と炭素の化学物資が湖底に溜まるわけですから、ちょっと「?」マークが付いてしまいます。

酸素ガスと水を気液混合し、ナノバブル化すると、簡単に過飽和状態までもっていけます。
ただ、大気圧に晒すと、すぐに飽和値に戻ります。水から酸素が抜けてしまうのです。これは物理則です。
では、酸素がなかなか抜けない水、物理則を覆す水、そのようなものが本当に存在するでしょうか。
マイクロバブル・ナノバブル技術で作れるでしょうか。
結論から言ってしまいます。作れます。
あるメーカーのナノバブル・ジェネレーターで作った水は、DO値が45ppmほどの過飽和の水になります。
驚くべきことに、この水は開放状態で1日経っても40ppmほど残っていました。
これは革命的なことではないでしょうか。
わざわざ、パーフルオロカーボンに酸素をくっつけなくても過飽和を持続しているのですから、
飲水で呼吸以外の方法で酸素を取り込めます。
酸素過飽和水が血管に入れば、ヘモグロビンと結合します。
*肺から取り込んだ酸素はヘモグロビンと結合しますが、約20~50%ほどにしか結合しません。
空きがあるわけです。この空きに酸素を結合させる装置が「エクモ」です。
持続型超過飽和酸素水を飲むだけで同じ効果が得られるのなら、検討すべきテーマです。
次回は、閉鎖型水域にも持続型超過飽和酸素水が活用できるかについて、掘り下げてみます。