マイクロバブル・ナノバブル技術とは!4

マイクロバブル・ナノバブル技術とは4

マイクロバブル、ナノバブルの海外での発表論文は、40%以上、医療分野が占めています。
基礎研究が同じく40%、残り20%が排水処理や水質改善、農業分野などです。

医療分野の中でも、もっとも盛んに研究されているのが、腫瘍(癌)
治療にナノバブルを活用するアプローチです。
例えば、ここ半年の論文を検索すると、
『肺癌治療のための脂質タイプのナノバブルによるドラッグ・デリバリーシステム』
『癌の診断と治療におけるセラノスティクスの応用と重要性、プラズモニックナノバブル』
『レーザーナノバブルは、乳癌の免疫原生細胞死を誘発する』
『近赤外色素ナノバブルを活用したソノダイナミックセラピー』
『多機能ナノバブルの調整と初期膵臓癌のバイオモーダルイメージングと標的治療』
『酸素飽和脂質ナノバブルはソノダイナニックセラピーを強化する』
『抗癌療法を改善するための細胞透過性ペプチドで修飾されたアスパラギン-グリシン-アルギンペプチド・ナノバブルの同時送達』
などなど、多種多様な研究が報告されています。
かつて、このコラムでも紹介しましたが、Nonobubble readで検索いただくとお読みいただけます。

さて、我が国、日本の状況はどうでしょうか。
一般社団法人 日本マイクロ・ナノバブル学会(医学部会)のホームページを閲覧しました。
残念ながらコロナ禍で、更新が滞っているようですが、感染症に対する取組みや消化管の洗浄用にナノ
バブル発生器が薬事法を通り、市販されたとの報告がありました。
http://mnbsc.jp/

他に新たな取り組みがないか、ネットで検索してみると、面白い報告に出会いました。
『水素ウルトラ(ナノ)バブルの抗酸化効果が腫瘍増殖抑制に及ぼす影響』という研究です。
https://www.tia-nano.jp/data/doc/1529994887_doc_13_4.pdf
「水素は強力な還元力を有することから、水素ウルトラファインバブルを安定かつ長期的に摂取できる
なら、その有用性は高いと考える」という知見をもとに進められています。

ナノバブルの中に「水素」を内包させるという取組みに興味があったので、本年に3月に開催された『国
際水素医科学研究会 第1回セミナー 最新水素研究2021』に参加しました。
https://ih2msa.com/

水素ガスの吸引や水素水の飲用に関しては、少し眉に唾とつけて見ていたのですが、いろいろなことが
解明されてきているようです。
今後は、ナノバブルが内包するガス種による特性についても、勉強していこうと思っています。

次回は、農業でも利用されている「酸素ナノバブル」について考察してみます。