ナノバブルとは何か!2

ナノバブルとは何か!2

前コラムで紹介しました大成博文工学博士は「マイクロバブル博士の旅日記」
というブログを執筆されています。
マイクロ・ナノバブルにに関わる者として、新たな知見を得るために
いつも興味深く読ませていただいています。
https://www.nanoplanet.co.jp/

このブログに「白い泡」と題した記事が、2016年の11月に掲載されています。
実に興味深い内容ですので、ぜひお読みいただきたいと思います。

ここで大成氏は、「膨張するバブル」と「収縮するバブル」の違いを詳細に解説されています。
*このふたつのマイクロバブルは、生成方法によって異なったものになります。

「膨張するバブル」は、加圧溶解式で発生するものです。気体を圧縮し、
その後、一気に減圧して気泡核を形成する方法です。このマイクロバブルは、
ほとんどが50~80μmあたりに分布しますが、徐々に浮上し、液体表面で壊れて無くなります。
この粒径のマイクロバブルは、光を反射させるので白く見えます。
「収縮するバブル」は、大成氏が考案した超高速旋回式で発生するマイクロバブルです。
*詳しくは、「ナノバブルとは何か!1」の論文をお読みください。

さて、このふたつのマイクロバブルは、その物理化学的特性も異なっています。
phにおいては、「膨張するバブル」は弱酸性化、「収縮するバブル」は
弱アルカリ化を示すそうです。見え方も白濁と透明に分かれます。
生理的な特性も、血行促進効果を調べたところ、白濁するマイクロバブルにはその効果が無く、
透明な「収縮するバブル」には効果があったと報告されています。
この「収縮するバブル」は、数百ナノメーターにまで小さくなり、ナノバブルになりますが、
その後、消えて無くなるのだそうです。水中で安定せず、なぜ消えてしまうのか、
内部の圧力の関係でしょうが、明快な結論は出ていないようです。

大成氏は、常にマイクロ・ナノバブル研究の中心で活躍されてきました。
現在も、一線で活躍されておられますし、若手の研究者の育成にも力を注いでおられます。

このブログは、マイクロ・ナノバブル研究の歴史、そのものです。
その間、いろいろな暗中模索があったようですが、近年では計測装置が進歩し、
ナノバブルを可視化することができるようになりました。
そして、可視化によってナノバブルの粒径・濃度が明らかになり、
生成されたバブルの物理的化学的特性、生理的特性にアプローチする時代が到来しています。

次回からは、特性に関する内外の報告を紹介しながら、
ナノバブルそれ自体の謎に迫っていきたいと思っています。