続・農業革命2

続・農業革命2

このコラムでも、溶存酸素濃度という言葉が何度も登場しました。
ただ、この「溶けて」「存する」とは、どういうことなのでしょうか。
本当に、水に気体が溶けているのでしょうか。

勿論、水の中に気体は存在しています。
しかし、それは「溶けている」のではなく、
水の分子に気体が吸着している状態なのではないでしょうか。
温度によって、気体が水の中に存在する量は変化します。
水は温度が上がることによって、水分子の活動が活発になります。
この活発さによって、水分子に吸着している気体が剥がれていく、
そんなイメージが湧いてきます。

それがどうした、というわけではないのですが、「溶存」という言葉を、
別な言葉に言い換える日が来るかもしれません。
水の研究をされている物理学者が、このことをテーマにして、「溶けているのか」、
それとも「水分子に吸着しているか」を、ぜひ解明してもらいたいと思っています。

なぜ、こんなことを考えたのかと言いますと、
実はナノバブルが大量に水の中に存在していたとしても、
酸素濃度が数値として高くなるかというと、それほどでもないのです。
期待したほど高い濃度ではないのです。
しかし、植物の根は確実に「高い酸素濃度」の恩恵を受けて、成長しているようです。

可能性として考えられるのは、水の分子に吸着している気体の量は温度によって決まりますが、
ナノバブルが存在すると、ナノバブルの気液界面に、
余分に気体分子が吸着するのではないかと想像できるからです。
あくまで、想像の域は出ないのですが、ナノバブルのガス・リザーブ
(バブルが気体を溜めておくタンクの役割を果たす)
という働きだけではなく、ナノバブル自体が気体を吸着・保持しているのではないかと思うのです。

水耕栽培で、根が酸素を消費すると、酸素濃度は下がります。
ナノバブルで栽培して、酸素濃度が下がらなければ、
ナノバブルに溜められていた気体(空気ナノバブルなら、20%の酸素)
が放出されたことになります。
しかし、ナノバブルが液中に止まっているとしたら、別な気体が存在したことになります。
すなわち、ナノバブルが界面に保持していた気体が存在するということです。

ちょっと寄り道ですが、検証可能であれば試験してみたいと考えています。