ナノバブル!よもやま話8

ナノバブル よもやま話 8

含嗽剤、「がんそうざい」と読みます。夏目漱石の「漱」です。
大辞林で引くと、「うがい薬。口内および喉の消毒・洗浄に用いる薬剤。
弱い収斂性と殺菌力とをもつ「ホウ酸・塩素酸カリウム・過酸化水素の溶液など」とあります。

平成30年、国立長寿医療研究センター・幹細胞再生医療研究部の庵原室長の研究です。
ナノバブルと市販の含嗽剤(塩化セチルピリチジウム)を併用すると、バイオフィルムの除去・
除菌効果が、市販の含嗽剤飲みの使用と比較すると、その効果が大幅に向上するという内容です。

ナノバブルは、一体、どのような働きをするのでしょか?
塩化セチルピリチジウムは、ウィキペディアで検索すると、分子式 C21H38NCl で表される化合物で、
IUPAC命名法では1-ヘキサデシルピリジニウムクロリド 1-hexadecylpyridinium chloride と呼ばれる。
ピリジン環を有する四級アンモニウム化合物であり、ブドウ球菌を始めとしたグラム陽性バクテリアに対する
強い殺菌作用があり、その他の真菌に対しても殺菌作用を有する。その特性から液体歯磨剤や、
口内の殺菌あるいは喉の殺菌を目的としたうがい薬など医薬品に利用されている、と紹介されています。
ナノバブル自体には殺菌効果はありません。ナノバブル内部に封入するガスの種類(たとえばオゾン)
によって殺菌力をもつという研究もありますが、未だかつて納得のいく検証報告はないようです。
オゾンナノバブルを作ると、オゾンナノバブルを含んだオゾン水ができます。
このオゾン水には殺菌力があります。ただ、オゾンは数分で気化しますので、残ったオゾンナノバブル水は、
オゾンナノバブルが裂開しない限り、殺菌力をもちません。
ナノバブルが同時に裂開することは考えられませんので、
恐らくオゾンナノバブル水に殺菌力は期待できないでしょう。

ではなぜ、この研究では殺菌力の向上が見られたのでしょうか。
庵原室長は、ナノバブル水の浸透力ではないかと考えられておられるようですが、
こちらの勝手な妄想ですが、「塩」に謎を解くカギがあるのではないかと思っています。
突然、話題は変わりますが、新型コロナウィルスに対抗するために、次亜塩素酸水の噴霧が議論されています。
ただ、塩素にアレルギーをもつ人もいますし、次亜塩素酸水(亜塩素酸水も含めて)の
噴霧でアトピーになったなんてことになったら、大変な補償問題になってしまいます。
また、健康被害が起きる可能性を指摘する意志も多くおられるようです。
ただ、この庵原室長の研究が、ひょっとすると新たな局面を開く可能性があるのでは思っています。
大それた発想ですが、報告できることがあれば、幸いです。