ナノバブル!よもやま話6

もっと知りたいナノバブル

2020年06月25日

ナノバブル よもやま話 6

弊社にも、さまざまな方から、さまざまな問い合わせがあります。
その中には他社製品との比較に関するお問い合わせも多いです。
正直、他社商品にコメントすることは避けています。
他社製品に関するお問い合わせに関してはHP上で公開している
エビデンスを見てご自身で判断頂くようにお答えしております。
しかし、下記記述の医療用の製品に関してはびっくりしたので
少し触れてみました。

つい先日、知り合いの医師から問い合わせを受けました。
多くの医療機関が導入しているという“ウルトラ・ファイン・バブル発生ノズル”を勧められたのだが、
「どうしたものだろうか?」という質問でした。
(ウルトラファインバブル=ナノバブルのことです)
どれくらいのサイズ(気泡径)、濃度(1cc中に含まれるバブルの個数)なのですか、と聞いたところ、
泡のサイズは0.000001mm、個数は約5,000万個とパンフレットに書いてあるとのことです。
0,000001mmとは1nm(ナノメートル)です。
1nm(ナノメートル)のナノバブルが本当に作れるのか?
そんなサイズのバブルがあるのか?この発生ノズルの特許内容を調べてみました。
測定結果も明記されていたのでその内容を確認すると
気泡径は120?290nmと明記されているのですが、濃度に関しては具体的な記載がございません。
多分1cc/5,000万個ということなのでしょう。
弊社の『ナノバブール』で発生するナノバブルは、日本カンタムデザイン社のナノサイトで測定しています。
100nmをピークに、ほぼ100?200nmのナノバブルが、1ccに6億個という測定結果でした。
弊社HPで公開しております。
https://art-verre.com/nano_bubble/2017/10/04/ナノバブールの性能テスト/
ナノバブルは目に見えない超微細気泡です。
目に見ない分、オカルト商品と勘違いされてしまう可能性を持っています。
なので、弊社では初めからナノバブルル発生の証拠としてエビデンスを公開しております。

因みに、先のノズルの価格を聞いてみたのですが、パンフレットには¥498,000(税抜)、工事費は別途と
載っているとのことでした。さすがに言葉を失ってしまいました。


いまだ、ナノバブルの気泡径・濃度に関して、このサイズが優れているとか、
濃度はこれぐらいなければならいとかといった知見があるわけではあません。
ある団体が、マイクロバブル・ナノバブル技術の国際標準化を進められていますが、
まだまだ道半ばといったところのようです。まずは、基本となる測定技術の統一をお願いしたいものです。

私見ですが、今後のナノバブルの観察は、クライオ電子顕微鏡が主流になると思われます。
https://shingi.jst.go.jp/var/rev0/0000/5958/2017_alca_8.pdf
名古屋大学 理学研究科 構造生物学研究センター・ 研究員の臼倉治郎名誉教授が新技術研究会で発表されたものです。
これまで、いろいろなナノバブル像を見てきましたが、18ページに紹介されている写真は、
まさに感動ものです