ナノバブル!よもやま話5

ナノバブル よもやま話 5

いつか試してみたいと思っていたのですが、時間に追われ、これまで検証できていなかったことがあります。
そのテーマは、水道水配管内の、『ナノバブール』によるバイオフルム除去です。
*バイオフィルムは固体表面あるいは界面に形成される微生物構造体。
ヌメリとして知られているものです。

外出自粛が続き、実際に試してみることにしました。

参考にしましたのは、平成28年に行なわれた一般社団法人新環境技術評議会の
「ナノバブル水のバイオフィルム除去能について」です。
http://nano.hyogikai.com/wp/wp-content/uploads/2016/11/nanobable_biofilm.pdf

大がかりな実験は出来ないので、まず、ホースを3本用意して、2本の内側に納豆を詰め込みました。
残りの1本は比較用です。
2日後、ホース内の納豆を取り除き、ホースの内側を指でなぞってみました。
充分にヌルヌルしているので、バイオフィルムが形成されていると判断しました。

まず、比較用のホース内に水道水を10秒間流します。
次に、バイオフィルムが形成されてホースにも、同じように10秒間、水道水を流します。
最後に、水道の蛇口に『ナノバブール』を装着し、10秒間、ナノバブル入りの水を流しました。
水道水の水圧は同じですが、『ナノバブール』を装着すると、流水量が20%ほど減少します。
バイオフィルムの除去が、水の流速で決まるのなら、『ナノバブール』はもっとも不利です。

結果として。

今回は指先で、ホースの内側をなぞり、その感触を比較するという検証方法を採りました。
まず、納豆菌を付着させなかったものを試します。当たり前ですが、ヌメリがありません。
この指の感触をしっかり覚えておきます。
次に、水道水を通過させたホースの内側をなぞります。ぬるっと指が滑りました。
そして、最後の1本です。
ナノバブルによるバイオフィルム除去は可能であったのか?

指の腹は、ほとんどヌメリを感じませんでした。最初の比較用の感触とほぼ同じです。
新環境技術評議会の報告にあったナノバブルがもつ“洗浄能と剥離能”が働いたものと考えられます。

海外から詳細な報告がありましたので紹介します。
2020年5月8日に『Environment International」誌に掲載されたナノバブルを利用した
生物付着の軽減に関するものです。
内容を要訳します。

農業灌漑システムにおいて、バイオフィルム付着は大きな課題です。
強力な化学薬品でバイオフィルムを除去することが試みられていますが、費用がかかり、
環境汚染にの原因にもなります。
そこで、ナノバブルがバイオフィルム除去に効果的であるかを検証してみました。
結論は、ナノバブルを含有する水流は、バイオフィルムをの付着を50%以上減少することができるというものです。。

この報告では、その理由として、バイオフィルム中のミネラルの総含有量の減少であると分析しています。
ミネラルの減少が、なぜバイオフィルムの除去に繋がるかは、以下の論文を参考にして下さい。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0160412019347567

さきほどの“洗浄能と剥離能”と比べて、どちらに得心がいくかどうかは、皆さんのご判断に委ねます。