世界のナノバブル最新情報!Part8

世界のナノバブル最新情報 Part8

ナノバブルの研究者たちは、ナノバブルの存在を証明するために様々な実験を行ない報告しています。
いくつか、ご紹介します。

まずは、2018年9月に発表された「バルクナノバブルの存在と安定性について」です。
『Journal of Surfeces and Colloids誌』 著者:N Nirmalkar 他

重要と思われる個所を要訳します。
「バルクナノバブルは気泡のこれまでの理論を逸脱しているため、その存在を疑う研究者も多く、
広く認められてはいません。
確かに、ナノ・エンティティ(実在物)がナノバブルであるという客観的な証拠は報告されていません」
*ナノバブルを、ナノレベルに砕かれたコンタミネーション(汚染物質)と主張する人が居られます。
「しかし、バルクナノバブルは確かに存在し、内部はガスで満たされており、長期間の寿命をもっています」

実験報告、およびその結論は、以下のようなものです。
まず、純水を使用し、超音波キャビテーション式で、100~200nmのバルクナノバブルを作ります。
このナノバブルを含む水は、ナノ・エンティティが充満しています。
これを凍結し、その後に解凍すれば、ナノ・エンティティは消滅しています。
これこそが、ナノ・エンティティがナノバブルであったことの証拠だと結論しています。

次にご紹介するのは2020年の同じ学会誌に発表された
「ナノバブル、それともナノバブルではない。それが問題だ」
 著者:Ananda J Jadhav

実験は、いくつかの化学的・物理的分析技術で行なわれました。
●水とエタノール混合液でナノバブルを作り、エタノールを除去した時、何が起こるか。
●FT-IR分析 化合物構造の非破壊的・定量的解明。
●ラマン分析 分子振動を測定して、対象の化学構造を決定する。
●GC-MS分析 ガスクロマトグラフィー – 質量分析法
●ICP-MS分析 イオン化された原子を質量分析計に導入することで、元素の同定・定量を行う分析法
●凍結・解凍後に、ナノ粒子解析システムで分析
●クライオ-SEM分析 クライオ電子顕微鏡によるナノバブルの視覚化
●ナノバブルのカプセル化とTEM分析 透過型電子顕微鏡による視覚化

結論は、ナノバブルは確かに存在するというものです。
詳しくは、以下の論文をぜひお読みください。
グラフや写真も豊富に掲載されていますので、ナノバブルに関わる方にとっては、刺激的な論文です。
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.langmuir.9b03532