ナノバブル!3番目の界面!続

続 三番目の界面としてナノバブル

今一度、ナノバブルと洗濯について、じっくりと検証してみたいと思います。
まず、洗濯で落とすべき汚れは、大半が皮脂と汗の混ざったものです。
肌着、シャツの襟やそで口など、直接皮膚に触れ、擦れやすいところに付く汚れです。
この汚れは、繊維の奥にまで入り込みます。そして、酸化して黄ばんでしまいます。
確かに、活発なお子様がいると泥汚れや、醤油やケチャップをこぼしたシミ汚れ
、他にもいろいろな汚れはありますが、繊維内に入り込んだ皮脂汚れ(油分)
を取り除くことこそが洗濯の基本です。

石鹸や洗剤で、この油汚れが落ちるのは、油分と水が混ざりあうからです。
物質は、水と混ざりやすい性質をもつものと、油と混ざりやすい性質をもつものがあります。
そこで、登場するのが界面活性剤です。界面活性剤は、ひとつの物質の中に、水になじみやすい部分と、
油になじみやすい部分の両方をもっています。
この油になじみやすい部分(界面)が、油汚れにくっ付き、油の表面をおおう「球」になります。
そして、この「球」は、油分をその内部に包み込んで、水の中に分散(繊維から剥離)させます。
これが界面活性剤の汚れを落とすメカニズムです。

では、ナノバブルはどのように働くのでしょうか。
高知工業高専の秦先生の報告では、水中のオレイン酸をバブルが囲み、浮上分離させたことを確認したとのことです。
ナノバブルの油分への吸着性(疎水的吸着)、そして、洗濯槽内の洗濯液の流動性によって、ナノバブル(100~200nm)
がどんどん集まってマイクロバブルに成長し、付着物の剥離を促進すると考察されています。

かなり専門的な内容ですが、ネット上で論文を読むことができます。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/sfj/69/10/69_430/_pdf/-char/ja

まだまだ解明しなければならないことが多い「ナノバブルの洗浄メカニズム」ですが、
徐々に、その実態が明らかになってきているようです。
これからも、注視していきたいと思います。