「農業革命」ナノバブルが農業を変える!Part16

「農業革命」ナノバブルが農業を変える Part 16

農業に活用いただける「ナノバブル発生ノズル」を急ピッチで開発中です。
これまで、このコラムでは、植物の発芽促進、成長促進について検証してきました。
今回は少し違った観点から、農業におけるナノバブルの役割を考えてみたいと思います。

「温室効果ガスによって地球が温暖化している」という話題は、随分と長く議論されてきました。
経済問題について議論される「ダボス会議」でも、本年2020年は「気候変動」がテーマになりました。
ただ、温室効果ガスというと、すぐに人間の営為によって排出されると捉えがちですが、二酸化炭素、
メタン、一酸化二窒素などは、人間が出しているだけでなく、自然界からもたくさん発生しています。
その温室効果ガス(特にメタン)が、水田から出ていることはご存じでしょうか。
人間活動によって発生する温室効果ガスの70%以上が二酸化炭素です。メタンは約15%ほどです。
そして、そのメタンのうちの約10%が水田から発生していると報告されています。
水田の土壌は、いつも貧酸素状態です。水田に水を張ると、その下の土壌は酸素の供給がストップして
しまいます。そうなると、嫌気的環境を好むメタン生成菌が増殖します。水稲の茎や根には、
気体を通すための隙間があり、土壌中で作られたメタンは、この隙間を通って大気中に放出されます。
世界の半数の人が米を主食にしています。稲作において、どうしてもメタンが発生してしまうのなら、
そのメタンを減らす技術開発が必要です。
そこで注目されるのが、ナノバブル技術です。メタン生成は土壌中の貧酸素が原因ですから、
水田に張る湛水(たんすい)に酸素を供給し、土壌の貧酸素状態を改善すれば問題は解決するのです。
昨年末、Science of Total Environment誌(総合環境科学誌)に、「酸素ナノバブルを含む水による灌漑
は、水田の貧酸素状会を改善できる」という論文が掲載されました。
著者は、日本の国立研究開発法人国際農林水産業研究センターの南川和則氏と牧野智之氏です。英文ですが、
抄録はここで読めます。

https://read.qxmd.com/read/31905576/oxidation-of-flooded-paddy-soil-through-irrigation-with-water-containing-bulk-oxygen-nanobubbles

内容は、酸素ナノバブルを含む水による灌漑は、浸水した水田からのメタン排出量を21%と減少させるというものです
。浮上しないナノバブルが、土壌中に留まり、貧酸素になった場合にバブルが壊れ(濃度勾配によって)
、酸素を供給するガス・タンクの役割を果たすからでしょう。
弊社が開発しようとしている「農業用」のナノバブル発生装置が、どこまでメタン排出量を減少させることが
できるのか、ぜひ検証してみたいと思っております、