ナノバブル!シャワーについて!Part6

もっと知りたいナノバブル

2019年11月18日

ナノバブル・シャワー Part 6

前回(ナノバブル!シャワーについて!Part5)で、サーモグラフィ画像でナノバブル・シャワー
の保温効果を報告しました。
手順としては、シャワーの勢い、お湯の温度、シャワーした時間(10分)を同じになるようにして、
右手と左手に、普通のシャワーとナノバブル・シャワーをかけました。
その後の皮膚温度を、10分ごとにサーモグラフィで観察した結果!
ナノバブル・シャワーをかけた手の方が、長時間、暖かいままを継続していました。
保温効果があると検査結果が出ました。
では、なぜナノバブル・シャワーには保温効果があるのでしょうか?
これを解明する必要がございます。
皮膚の温度は、表在直下の毛細血管の血流量(血流スピード)です。
皮膚の温度は、大体ですが、体温の37度から3度低い34度ほどです。
ただ、手は常に外気に晒されていますし、心臓から遠いところですので、もう少し低い温度になります。
また、毛細血管の血流量によって変わりますので、個人によって大きなバラツキが生まれます。

*ここで、体温を37度と書きましたが、舌の裏側に体温計を入れると、すべての人が37度になるそうです。
これは、人種の違いがあっても、老人であっても、成人であっても、赤ん坊であっても同じ37度だそうです。
36.6度を体温という人が多いようですが、それは腋の下の温度で、通常の皮膚の温度である34度より高い
のは、外気に触れず、常に暖められているからであり、体の中の器官では、心臓の温度は41度ですし、
肝臓はそれよりも少し高く、それぞれの器官で異なるようです。

ナノバブル・シャワーをかけた皮膚の温度の話に戻ります。
保温効果があったということは、表在直下にある手の込んだレース編みのような毛細血管の血流量が
長時間維持されているということです。
それでは、毛細血管の血流量が維持されるということはどういうことなのか?
考えられることは、皮膚からの熱の放散が抑えられているのではないかということです。
体内からの熱の放散は、85%が皮膚からと言われていますが、
角層に浸入したナノバブルが「膜」になって、熱の放散を防いでいるのかも知れません。
温泉などでは、硫酸ナトリウムや硫酸マグネシウムなどが、皮膚のたんぱく質と結合して、
「膜・ベール」になります。
保湿効果で取り上げますが、ナノバブル・シャワーは角層の水分量を増やすことができるのでは・・・
角層にナノバブルが浸入し、「膜」となって、熱の放散を防いでいることは充分に考えられます。
もうひとつの可能性は、ナノバブルが、なんらかの血管拡張作用をもっているというものです。
ナノバブルはマイナスに帯電しており、この負電子が皮膚に刺激を与えているということは、
あくまで想像の域を出ませんが、考え得ることです。
皮膚は熱の出入りの主要な表面であり、熱をつかさどる視床下部と密接な関係があります。
末梢神経系・毛細血管とナノバブルがどのような関係をもつのか、まだまだ謎だらけです。
次回は、ナノバブル・シャワーと皮脂について、検証結果をもとに考えて見ようと思います。