「農業革命」ナノバブルが農業を変える!Part15

オゾンナノバブルの噴霧

Part14(前項)の二酸化炭素を、オゾンに換えてみます。
最近は、軽量、コンパクトで安価なオゾン発生器が市販されていますので、
誰でもオゾンナノバブル水を作ることが可能です。
オゾンナノバブル水を噴霧する目的は葉や茎の表面に存在する菌やウイルスの「殺菌」です。
オゾンは、ギリシャ語の「osein(匂う)」が語源です。オゾンには特有の匂いがあり、
それに因んでozoneと名付けられました。オゾンは酸素原子3つからなり、フッ素に次ぐ強い
酸化作用があるので、脱臭やウイルス・雑菌などの殺菌によく用いられています。
オゾンは殺菌後、すぐに酸素に戻りますので、残留することはありません。
海外では水道水の殺菌にオゾンを使っている国も多く見受けられます。
日本でも東京や大阪などで高度浄水処理に塩素消毒と併用して、オゾンを使用している自治体が
増えています。
オゾンは気体として、またオゾン水として、殺菌力を発揮します。
ただ、短時間で酸素に戻ってしまうので、持続的な殺菌力はありません。
そこで、ナノバブルというカプセルに容れて、殺菌力を持続させようという試みが行なわれているのです。
今回、オゾンナノバブル水の殺菌力に関する論文や研究報告を、いろいろ調べてみたのですが、
残念ながら、植物に対するものは、見つかりませんでした。
ただ、歯科の領域で、オゾンナノバブル水で歯周病菌を退治するという報告がありました。
このオゾンナノバブル水は、その後に商品化もされています。
商品名は「ナノデンタルα」。歯科医院で手に入るようです。
色は、マンガンを含んでいるので、薄いピンク色をしています。また、塩を添加してナノバブルを
作っているため、しょっぱい味がします。
ただ、塩害を考えると、このナノバブル水を植物に噴霧することは出来ません。
そこで、海外に目を転じてみたところ、オーストラリアのOzone Ssnitisation Systems社という会社を
見つけました。
その会社のホームページから、オゾンナノバブル水の説明を要約してみますと。

・生成されたオゾン水は迅速に分解し、液体から消散してしまいます。
・オゾンナノバブル水は、水中にオゾンが長く存在し、効率的な殺菌が行えます。
・ナノバブルのサイズが微細なほど、殺菌力が強くなります。
・ブドウ園で使用される可能性があります。

残念ながら、この程度の報告で、エビデンスやデータもありませんでした。
どうやら、オゾンナノバブル水の噴霧による「葉や茎」の消毒・殺菌、病害の発生抑制というテーマは、
自ら取り組まなければならないようです。

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