「農業革命」ナノバブルが農業を変える!part2

もっと知りたいナノバブル

2019年07月08日

「農業革命」ナノバブルが農業を変える!part2

ナノバブールで農業に革命を起こす!

マイクロバブル、ナノバブルによる「植物の活性化」を考える場合、まず整理して
おかなければならない大事なことがあります。
それは、マイクロバブル、ナノバブル自体に活性化の効果があるのか、それとも
マイクロバブル、ナノバブルを発生させた「水」に、なんらかの働きがあるのかを、
別々に検証しなければならないということです。
マイクロバブル、ナノバブルを作るためには、気体と液体を細かく砕き、攪拌・せん断します。
その結果、液体に溶解した気体と、溶解しきれなかった気体とに分かれます。
溶解しきれなかった気体はバブルになります。
さまざまなマイクロバブル、ナノバブル発生方法がありますので、確定的なことは言えない
のですが、気液混合力が強ければ強いほど、バブルは微細になります。
逆に言えば、微細なバブルを発生させることができる装置は、気液混合力、
すなわち液体に気体を溶解させる力が強いということです。

そこで、まず「水」について考察してみます。
マイクロバブル、ナノバブルを発生させることができる装置の気液混合力を使って、
貧酸素の状態の「水」に、飽和値まで一気に酸素を溶け込ませます。これは、
地下水を利用されておられる農家さんにとっては、もっとも重要な取り組みです。
この溶存酸素濃度の上がった「水」は、植物の根に酸素を供給し、根の呼吸能力を高めます。
あくまで、水の溶存酸素濃度を上げるのは、気液混合力によって気体が水に溶けるからで
あって、マイクロバブルが溶存酸素濃度を上げているわけではありません。
ただ、マイクロバブルは、ゆっくりとではありますが、最終的に水中で破裂して消滅します。
この破裂時、液体にマイクロバブルの気体が溶けることが考えられますが、微々たるもので
あると考えます。これに対して、ナノバブルは浮上、消滅しません。液中にとどまったナノバブルは、
周辺の水の酸素濃度が低くなると、ナノバブルの中の気体が溶けだし、酸素濃度を維持する働き
(ガス・リザーブ)を持ちます。

あるWEB上の論文に、クラスターが小さい水は、植物の根から吸収されやすく、組織の細胞へ、
水の浸透や移動がスムーズになり、細胞内のさまざまな生化学反応を促進し、成長を助けると
いった内容が紹介されています。
水クラスターについては知見が少なく、分からないことが多いのですが、酸化還元電位が刺激
されると、クラスターが小さくなり、根の活力や活着を高める効果が期待できるそうです。

次回からは、試作装置の溶存酸素濃度、酸化還元電位、phについて検証していきたいと思います。