マイクロバブル・ナノバブル技術とは!20

もっと知りたいナノバブル

2021年10月20日

マイクロバブル・ナノバブル技術とは!20

前回、オゾンナノバブル水について取り上げましたので、今回は「ナノバブル水」自体について考えてみます。

インターネット上には、さまざまな飲水用の「ナノバブル水」が紹介されています。
酸素ナノバブル水、水素ナノバブル水、炭酸ナノバブル水などで検索するとゾロゾロヒットします。
ナノバブルを生業としている弊社にも、いろいろ問い合わせがあることもあります。
他社様のことですので、効能効果を聞かれても、お茶を濁しているのですが、一応ここで見解を述べておきます。
ナノバブル水が体に良いなど、医学的には全く立証されておりません。

まず、前提として、ナノバブル水を飲用したとしても、
ナノバブルは一週間も経たないうちに体外に排泄されるものと考えられます。
長い安定性をもつのがナノバブルですから、安定したまま排泄されるのだと思われます。
憂うべきは、このままの状況を看過していると、ナノバブル自体に疑念をもたれるのではないか?
ナノバブル業界全体が衰退するのではないか? 少し心配しております。

では、ナノバブル水の正体とはどのようなものでしょうか。
それは「ナノバブル化する時の気液混合で、過飽和まで気体を溶融させた水」
プラス「ナノバブル」と言えるのではないかと思います。
残念ながら、ナノバブル内に内封された気体(酸素・水素など)は無用の長物です。

バブリング、ナノバブル化、その他の方法で、特定の気体を過飽和にした水を作ります。
溶存濃度は、この過飽和の値でしょう。
ただ、ここで御存知の「ヘンリーの法則」が立ちはだかります。
一旦、ある気体を過飽和にした水があったとしても、水の中に溶融している気体は、
いつまで気化しないで残っていません。
(この項次につづく)